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中華系シンガポール人のお葬式作法や文化

目を背けたくなるような内容ではありますが、人生の一部であり無視できるものではありませんし、シンガポールに住んでいたら必要な情報です。

 

本ページでは、シンガポール70%を占める中華系で一番多い仏教式葬儀のマナーや文化について説明します。

香典はどうするのか

まず、シンガポール中華系の香典はWhite Goldといいます。White GoldというのはPek Kim(福建語)の直訳で、他界した人の親族に渡すお金を指します。

 

White Goldは何かに入れる場合白い封筒がありますが、封筒なしで現金渡しでも全く問題ありません。失礼なのは、言わなくてもわかると思いますが小銭などの小さすぎる金額を渡したり、50ドル渡してお釣りをもらうなどの愚行です。

 

また、奇数(良くないイベントに利用する番号)の金額にする習慣があります。この習慣にこだわる人はあまりいませんが、正式には奇数が良いとされています。相場は以下で説明します。

White Goldの相場

1.他界した人が会社の従業員もしくは従業員の親戚

人事部の人等が従業員からWhite Goldを集めます。相場は10-50ドルでその人との関係によって変わりますが、それ以上渡してももちろん問題はありません。例えば直属上司などは100-200ドル渡すこともあります。また逆に、全く渡さない人もいます。

 

この場合、代理人にWhite Goldを渡すわけですから封筒に入れる必要はありません。最近ではPay Now(口座入金)で行われるほどカジュアルな渡し方が行われています。

2.他界した人が友達や友達の家族

お葬式会場でWhite Goldを渡します。相場は親しい人なら50-80ドルくらいが妥当で、親しくない人なら10-20ドルで問題ないですが、もちろんそれ以上でもそれ以下でも問題ありません。

 

渡す際は白い封筒に入れるかそのまま現金で渡します。

葬儀会場でのマナー

日本ほど厳しくありませんが、違う点が多いので説明しておきます。

 

まず、葬儀会場へは親族友達会社の人誰でも行けます。また、宗教の違いが理由で参加できないということは普通ありません。

 

会社関係でお葬式に参列する人は、主にプライベートで仲良くしていた人や直属上司などが当てはまりますが、上司だからといって参加しなければならないわけではないし、逆に参加して問題になるなんてことはありませんから、自分の気持ちで参加を決めましょう。参加を決めたら以下が大事です。

葬儀会場へ行くタイミング

会社関連の場合はWhite Goldを集める人などが教えてくれます。友達の親族等の場合はいつの何時から何時までに行けばいいのか本人に聞きます。

 

シンガポール中華系の場合大体3-5日間の葬儀が一般的です。最終日の告別式までは毎日お通夜を行っており、このお通夜に参列することになります。

 

お通夜の間は会場が一日中空いておりいつ訪れても構いませんが、できるだけ早く駆けつけるのが良く、本人の望む時間や公式に知らせられた時間に行くのがベストです。

服装

親族である場合は白(黒でもOKですが)、親族でなければ黒、白、紺、茶など暗い色を着ます。赤などのめでたい色や沢山柄の入ったものは控えます。

 

会場はほとんどの場合、住宅地の外に黄色いテントを張っているだけです。エアコンは当然無くものすごく暑いので、皆Tシャツに短パンがデフォルトです。シンガポールのお葬式はフォーマルさを求めていませんので、スーツなどで行くと明らかに浮きます。

 

また、後に説明する告別式に参加する人は白い靴下も必要です。

会場に着いたらやること

会場に着いたらやることはこれです。

  1. 受付があればそこでWhite Goldを渡す。なければ関係者に直接渡す
  2. 傷ついている友達や親族に声をかける(当たり前ですが)
  3. お香をあげる
  4. 傷ついている人と一緒に座り飲み物飲んだりカボチャの種やキャンディーを食べる

ちなみにお香は日本のよりずいぶん長いお香です。火をつけて両手で前に掲げ、軽く振ってお辞儀する人もいれば動かない人もいます。祈った後は砂の上に差します。日本のようにしっかりしたルールはないので心配せず心のまま祈って大丈夫です。

 

葬儀会場に何時間いなきゃいけないというルール等はありませんので心のままに行動します。出る時にはオレンジ二つや小さな額の偶数のお金などを貰うこともありますが、これは縁起の悪さを打ち消すため縁起の良いものを参加者に配っているのです。

そのほかお通夜や告別式でやっていること

日本のお通夜では寿司を食べるように、シンガポールではチキンカレーを食べるのが一般的ですが家庭によって違います。夜通し通夜を行わない家庭もあれば、マージャンなどのギャンブルをやる家庭もあります。

 

告別式にあたるようなイベントは葬儀会場である住宅街などのの黄色いテント内で行い、これはお通夜と違って親族のみが参加することがほとんどです。

 

親族にあたる人は白い靴下を履き、靴を履かずに床に座ってお祈りします。
※この部分は宗教の違いで変わる可能性があります。本内容は中華系仏教の告別式です

 

お祈りを終えたら棺桶を車に積み、音楽を流しながら(厄除け)少し歩いてからバスなどに乗り火葬場に行きます。親族の皆で棺桶を火葬する機械に入れてボタンを押し、その後葬儀会場に戻って菊の花の入った水で手を洗い、悪い運気を洗い流します。

 

そして解散し、後日火葬場へ遺骨を引き取りに行きます。

葬儀会場にあるもの

葬儀会場である外の黄色いテント内には、コーヒーショップ(Kopi Tiam)にあるようなテーブルと椅子が置いてあり、飲み物、キャンディーやカボチャの種などがテーブルの上に載っています。

 

ものすごくカジュアルな雰囲気なので、外国人から見るとコーヒーショップなのかお祝いなのか葬儀なのか見わけが付きません。

 

また、紙でできた大きな家や車があり、これは燃やすために置いてあります。燃やすと天国に表れると言われている為です。

 

他にも冥銭はJoss Paperという神の絵などが入った紙を船のようなお金の形(昔のお金の形らしいです)にする作業を行っている親族もいます。これは大量に折り紙して最後に燃やすのです。亡くなった方も天国で車と家とお金があり安心というわけです。

 

テント内の一番奥には焼香する場所やお供えの食べ物と写真があり、そのさらに奥に棺桶があります。

まとめ

以上が中華系シンガポール人の葬儀作法や文化になります。

 

とはいえ、シンガポールには色んな背景を持った人がいますから、中華系でクリスチャンの人ならまた別の葬儀方法になりますし、マレー+中華系ならイスラム系葬儀方法になる可能性が高いです。

 

また、作法や文化は大事ですがなによりも心が大事なので、上手く振舞えなくても心が伴えば問題ないのがシンガポール式だと考えます。

 

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