Some、many等の数量を表す形容詞は、そのまま英語から日本語に訳すと変な文になりがちなので、正しい訳し方について説明します。
訳し方
数量を表す形容詞には、some, many, a lot of, several, a little, very few等があります。単語の意味自体は「いくつか」や「たくさんの」で難しい意味ではないんですが、こういう単語は日本語の場合形容詞として使うとナチュラルな日本語になりません。
例えばSome Peopleは「いくつかの人」とも言えますが日本語らしくない訳文ですよね。「数人」としても文章に合わないこともあります。
それを解決するため、まずは数量を表す形容詞に出くわしたらこうします。
翻訳のコツ
- SomeやManyの形容詞を述語(「何だ」「どんなだ」にあたる語)にした方が良いか考える
- その方が良ければ「~が多い」「~もある」といった言葉に変換する
具体例を見ていきます。
someの訳し方
Someの例を見ていきます。
Some people like apples.
×いくつかの人はリンゴが好きだ。
○リンゴを好きな人もいる。
まずは、Some peopleがそのまま訳せるのか、それとも訳すと変なのか考えます。変なのでSomeを述語的に訳します。結果「~人もいる」と変換しています。
manyの訳し方
manyの訳し方を見ていきます。
Many people can speak English.
×多くの人が英語を話せる。
○英語を話せる人は多い。
やっぱり述語的に訳した方がしっくりきますね。逆にA few peopleであれば「~は少ない」とすればOKです。
very fewの訳し方
very fewの訳し方を見ていきます。
I have very few friends.
×私にはほんの少しの友達しかいない。
○私には友達がほとんどいない。
これもやっぱり述語的に訳す方がよいですね。
他にも具体例
例えばこんな場合も述語的に訳した方が良いです。
Some apples were sweat while the others were a bit sour.
×いくつかのリンゴは甘い一方、他のリンゴは少しすっぱかった。
〇甘いリンゴもあったが、一方で少しすっぱいリンゴもあった。

まとめ
ここで説明した内容はmanyやmanyの類義語、someやsomeの類義語、a fewやvery few等に利用できます。
数量を表す形容詞には他にもall, every, eachなどがありますが、こちらに関してはまた別の方法の訳し方が必要です。
リンクはこちら
翻訳を実践練習したい人におすすめ