英語のリーディングの勉強をしたいけど教材はすぐ飽きるという方や、翻訳について学びたいもののどう学べばよいかわからないという方にこの本お勧めです!
※英語中上級者以上におすすめです。
何より面白いからおすすめなんですが、他にもこの本をおすすめする理由がたくさんあるのでその理由を紹介します。翻訳や英語を勉強している人必読!
また、Kindleもあるのでぱっとスマホにダウンロードして電車の中でも読めます♪
日本語と英語が両方載っているので一々辞書引かなくてもよい
語学の勉強で何がだるいって辞書引くことなんですよね!!洋書買った後途方にくれませんか?
最近はKindleなどを使えばタップするだけで意味を調べることができますが、意味を調べてもまだ文章の意味が分からないなあ…なんてことも。
でもこの本ならこういう感じで日本語とプロ翻訳の英文が一緒に書いてあるので本自体を楽しみながらも勉強ができます♪
めちゃくちゃ読みやすいし、注釈もしっかり書いてあるのでそれを読むことでさらに理解を深められます。
<注釈例>
翻訳的な視点で超しっかり説明してある
ただの英訳だけではなく、以下についても解説しています。
- なぜ翻訳者がこういう英訳にしたかの考察
- 何が訳せて何が訳せていないかの説明
- 日本語と英語で違う部分の説明
例えばこういう説明。
この本を読んだ時、日本語ってすごく翻訳しづらい言語だなと感じましたし、同時に翻訳っておもしろいなあと思いました。
メインキャラクターの「かえるくん」という名前からもうすでに翻訳のむずかしさが分かります。英訳では”Frog”なんですけど、「くん」から現れるかわいらしさや親しみがFrogに表れていないです。どの言語なら訳語見つかるんでしょうね。
また、本編にでてくる「かえるくん」独特の礼儀正しさと教養深さから来る不思議さや、コミカルな動きなど、英訳してしまうとちょっと理屈っぽいスーパーマンみたいなに雰囲気になっているんですよね。
文芸翻訳、すごく奥深いです。
短編小説なので読み終わるのに時間かからない
とりあえず洋書買って読み終えていない人、私だけではないと思っています笑
この本は程よく短編なので、完全に飽きてしまわず完読できます。10冊以上完読できていない洋書を持っている私が言うんだから間違いない!
なにより小説自体が面白い上英語の解説も面白いのでサクサク読めます。これに尽きます。
本自体が村上ワールド炸裂で面白い
村上春樹さんの文体って読みやすいけど不思議で笑える雰囲気を醸し出していますよね。この本も村上ワールド炸裂です!最悪英語に疲れたら、日本語だけ読んでも楽しめます。
一体どんな想像力があればこんな話思いつくのかなと考えてしまうほど突拍子のない世界と現実が混ざり合っていて「このあとどうなるんだ…」とドキドキしながら読める本です。
ネタバレしてしまうとつまらないので詳細は語りません。
まとめ
以上、本:村上春樹「かえるくん、東京を救う」英訳完全読解のおススメ理由でした。
私は基本的に本の全てをKindleで読み、これもKindleで読んだのですがこれは本で持っておいても良いかなと思うぐらい良い本だなと思いました。
また、実はこのシリーズもう1本別の小説で英訳完全読解出ていたのでこちらも読みました。私は話的にかえるくんの方が好きですが、こっちに興味がある人も見てみてください。