所有格(my, your, her, his, their, XX's)+動詞的な名詞、例えばI told her of my satisfaction of the result for TOEIC.こういう直訳に困る文をどうやって日本語訳していくか説明します。
目次
所有格(my, your, her, his, their, XX's)+動詞的な名詞の文例
日本語ではこういう言い方をしない為直訳するとすごく硬くなってしまう表現の一つに、「所有格(my, your, her, his, their, XX's)+動詞的な名詞」があります。たとえばこれがその例です。
I told her of my satisfaction of the result for TOEIC.

If you do not do what I ask, I will order your dismissal.

まさかここまで日本語らしくない訳し方はしないとは思いますが、文が複雑になればなるほどこんな訳をしてしまいがちです。こんな時翻訳技術を知っていることで、日本語らしい文を考えやすくなりますし、英語を理解しやすくなります。
所有格(my, your, her, his, their, XX's)+動詞的な名詞の訳し方
「所有格(my, your, her, his, their, XX's)+動詞的な名詞」は主にこう訳せます。
訳し方
- 「A(所有格)がB(名詞)する」もしくは
- 「A(所有格)をB(名詞)する」
要は、Bという英語名詞が日本語では名詞として使われていないから、動詞として訳してしまうのです。型を見るだけでは分かりづらいので具体例に当てはめて見ていきます。
「A(所有格)がB(名詞)する」の例
この例をご覧ください。
Tanaka-san's refusal to work with me was not understandable.
直訳:田中さんの私と一緒に働くことへの拒否は理解できなかった。
直訳すると気持ち悪いので、さきほどの型に当てはめます。最初に「B(名詞)する」から完成させます。名詞のRefusalを動詞にします。「拒否」から「拒否する」や「断る」に変えます。
AはTanaka-sanです。田中さん「が」でしょうか。田中さん「を」でしょうか。つまりここで、田中さんという所有格が主語になるのか、目的語になるのかを決めています。
まあ主語だとか目的語だとかそんな深いことは考えず、日本人なら自然と出てきますね。「田中さんが断る」ということを私が理解できなかったという文なんですね。これを当てはめて訳します。
Tanaka-san's refusal to work with me was not understandable.
「田中さんが一緒に働くことを拒否してきたのは理解不能だった。」
次に、「A(所有格)をB(名詞)する」の例を見ていきます。
「A(所有格)をB(名詞)する」の例
この例をご覧ください。
My mother is always my best supporter.
直訳:母はいつも私の一番の支持者だ。
直訳すると気持ち悪いので型にはめます。まずBするを"Support"、応援するとします。
Aに関しては、母が応援してくれているのですから「私を一番応援する」と分解できますね。よって訳は
My mother is always my best supporter.
「母はいつも私を一番応援してくれる。」
名詞を動詞に変えるという考え方はとても便利ですね。他にもこの名詞分解をしていく例を見ていきます。
他にも例
例を見ていきます。
I was waiting for his reply.
彼が返事をくれるのを待っていた。

I told her of my satisfaction of the result for TOEIC.
TOEICの結果に(私が)満足していることを彼女に伝えた。
If you do not do what I ask, I will order your dismissal.
もし私の言う通りにしないのなら、(あなたを)解雇します。
まとめ
以上、所有格+名詞の訳し方についてでした。なるべく原文に近い訳し方が一番だとは思いますが、日本語らしくない訳文ができるのなら以上の方法で訳すのも手だと思います^^