留学

イギリス大学院~成績が悪くても良い大学に合格できるのか

イギリス大学院への出願に大学時代の成績を提出する必要がありますが、大学時代の成績が悪くても合格できるのでしょうか。自分やほかの人の経験を元に考察します。

目次

結論

結論ですが、あなたがイギリスの大学を卒業しておらずパスポートが日本国籍であれば、成績が悪くても良い大学院へ合格できる可能性が格段に上がると考えています。それは、こういう背景があるからです。

  • 外国人は学費設定が圧倒的に高い
  • 大学院が外国人の国籍割合をある程度意識している
  • 外国とイギリスでは成績の換算方法が違う

あなたがイギリス国籍だったりイギリスの大学を卒業したのであれば、イギリス地元民との成績競争に巻き込まれる可能性があり、その場合はかなり成績重視です。

つまり逆に外国人は成績が悪くても良い大学に合格しやすいです。ちなみにこれはイギリスだけのことではなく多くの国に当てはまります。

 

では、以上の背景が日本人の合格にどう有利になるのか見ていきます。

外国人は学費設定が圧倒的に高い

イギリスの大学の学費は外国人料金が設定されていることが多いです。※外国人料金が設定されていない学科も少ないですがあります。

よって大学側は、まず自国民の成績優秀者を合格にして自国民枠を埋めた後、積極的に外国人を合格していきます。

外国人を迎えることで多様性が生まれ、教育機関として世界的に注目されやすくなるというメリットもありますが、出費の多い教育研究機関には高額学費が魅力的なのです。

 

現地人と外国人でどれだけ学費が違うかというと、2-3倍以上にもなります。以下はオクスフォード大学の2021年の学費(年額)設定で、ほとんどの学科が3倍以上の金額を外国人に請求しています。

こんなに高額な学費を払える国は先進国の人か発展途上国で大金持ちのエリートだけですが、この中であえてイギリスを選ぶ人というのは限られています。

学費が気になるEU圏の人やヨーロッパ言語を話せる人は学費の低いヨーロッパに留学するでしょうから、相当裕福で英語教育やイギリスにこだわる人のみがイギリス留学を選びます。

 

留学生ビジネスを沢山展開できそうですよね。沢山留学生を合格させて学費を収集し、英語できないなら英語を伸ばすコースなんてのも用意していますが、どれも本当に高額です。

 

こういう背景から、オクスフォード大学やケンブリッジ大学のように特別視されている学校でない限り、留学生の成績の良さは合否の大きな基準ではないのです。

 

ちょっと悲しいことですが、学費を多めに払う事で世界的に注目されている教育機関に合格しやすくなり、現地の優秀な学生と勉強するという経験を積めるのは良いですね。

大学院が外国人の国籍割合をある程度意識している

多くの国の機関は外国人の国籍割合を気にしており、イギリスもその一つです。特定の国籍だけ圧倒的に多い状況を避けないとクラスの雰囲気に影響が出るし、特定の人種を積極採用していると勘違いされ差別的問題に発展することもあるからです。

例えば白人だらけなら他の人種から問題視されるかもしれないし、アジア人だらけなら自国民より外国人を優先する機関だと言われるかもしれません。イギリスのようにストライキが盛んな国では、企業や教育機関の男女割合や人種採用への配慮が色濃く出ます。

イギリスの大学としては多様性のある教育機関にする為バランス良く生徒を受け入れたいので、あまり出願数自体の多くない先進国(=学費を問題なく払える可能性の高い国)の日本人は合格が出やすいと言われているそうです。

逆に合格するのが大変な国は日本の13倍近くの人口を誇る中国だそうです。国の急成長も相まり財力がある人が増えていますし、中国人エリートは留学するのが普通なので、多くの人がイギリスを含む海外留学を選びます。

すべての中国留学生を合格にすることはできないので、中国においては上位生徒を優先採用する為、合格が出辛いのです。

外国とイギリスでは成績の換算方法が違う

外国とイギリスでは成績の換算方法が違います。特に日本と比較した場合は、日本の成績のほうがイギリスより厳しめに点数を付けていることが多いです。

 

その結果、イギリスの換算方法で成績を出し直してみると、自分が思っていたより良い成績になることがあります。

 

GPA 2.0以下の私でも換算後は3.1になりました。3.0あればオクスフォードやケンブリッジを除く大学院なら出願して合格する可能性を秘めています。

 

GPA 3.1の私でもUpper Second-Class Honoursが出願条件の2校から合格もらいましたし、実際3.0ない人でも一流大学から合格をもらっているようです。

オクスブリッジに限っては志望学科がなくて出願しておらず情報がありませんが、この2校は超人気校で出願数が多いだろうからGPAの高い人のみに絞り出願書類を確認したりしているかもしれませんね。

Upper Second-Class Honoursって?GPA換算と提出方法テンプレートはこちら→イギリス式GPAの換算方法と成績の考え方

まとめ

以上、成績が悪くてもイギリスのいい大学に合格できるのかについての私の考察でした。成績が悪いからって出願を諦めるのは時期尚早です!

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