イギリスの大学院から合格をもらうのに最も大事なのはPersonal Statement(志望動機書)です!なぜなら、Eランク大学をGPA 2.0以下で卒業し関連学歴職歴がない私でも複数の志望校から合格を沢山もらうことができたからです。
6校出願し5校(QS World University Rankings 2022年版世界10位内の超一流大学1校、100位内の一流大学を2校含む)から合格をもらったPersonal Statementの書き方と、実際に自分が提出したPersonal Statementを載せておきます。
目次
Personal Statementの構成
どんな構成のPersonal Statementだろうが大学が「こんな生徒を欲しい」と思えば合格できると思いますが、無難な構成は以下だと考えます。また、この構成はプロのPersonal Statementレビュー専門家に提案された構成です。
導入:なぜこの大学の志望学科が良く自分に適しているか
本論:自分の経験や適性(関連する学歴or職歴or趣味等)について具体的に2,3段落
結論:導入と本論のまとめ+キャリアプラン
大学によってはPersonal Statementの最大文字数が少なめなので、簡潔に大事な点のみ述べ必要ない点は削除するという作業が必要になってきます。
次に、絶対記載しなければならないことと記載する必要のないことについて細かく見ていきます。
絶対記載しなければならないこと
Personal Statementに絶対記載しなければならないことは以下です。
- 大学に書くよう言われた内容
- なぜその大学のその学科じゃなければならないのか
- 自分の具体的な経験と適正
たった3点だけと思えば簡単ですよね!特に大学に書くよう言われている内容に関しては必ず何回か読んで理解した上で書きましょう。
記載する必要のないこと
Personal Statementは、記載しなくていいことを意識することが大事です。字数が限られている唯一のアピール場所に無駄な内容を書いて読む相手を疲れさせないようにしましょう。
以下が記載する必要のない具体例です。
- 専攻学科に関係ないこと
(例:大学では数学を勉強し...(英文科希望)) - 情報の多い無駄な語り
(例:1年日本で働いた後ついに自国の日本だけでなく海外の文化に興味が出てきたので留学をした) - 他の書類で証明できること
(例:英語力があるから外国人だけど授業についていける点/大学を卒業した点/年齢や国籍や名前等の自己紹介) - アカデミックではない内容
(例:イギリス好きなのでイギリスで勉強したい) - 随分昔の話にフォーカス
(例:10年前にこんな内容を勉強していた) - 結論部分でもないのに同じ内容の繰り返し
等々
以上の内容を書くことで「この人アピールポイントないのかな?」と思われかねません。
字数が限られているのに無駄なことを書いて中身のないPersonal Statementを作成しないよう注意。
Personal Statementを効率良く作成するコツ
もし複数校Personal Statementを提出する必要があるのなら、この流れでやれば効率が良いと思います。
流れ
- 志望校全てのPersonal Statementの要項と文字数を確認
- 文字数が一番多いPersonal Statement用の構成と具体的内容を考える
- 志望理由や大学名は特定の文にのみ入れて他校用修正が楽にできるようにしておく
- ネイティブに英語チェックしてもらう
- (不安であれば)Personal Statementをレビューしてくれるプロのサービスを利用
もしいろいろな学科を数校受けるのなら一校ずつしっかり作るしかないですが、そうでない場合はこの流れで作成し別の学校用に字数を減らしたり大学名や志望理由を少し修正するだけでOKです。
ちなみに私はStudential Personal Statement Reviewというイギリス人向けPersonal Statementレビューを受けてコテンパンにされました笑。イギリス人の友達に見てもらったPersonal Statementを提出したはずが英語が変と言われたし、構成や内容を考え直せと言われました。
修正した後再度プロの英語添削サイト英語英文添削センターに見てもらい完成。
修正しまくったPersonal Statementで6校中5校合格できたので満足していますが、ノウハウさえ知っていればお金をかけずに効率よく作成できたのにな…というのが感想です。上の情報がみなさんの参考になれば幸いです。最後に完成したPersonal Statementを公開します。
具体例
Eランク大学をGPA 2.0以下で卒業し関連学歴職歴がない私が6校中5校(QS World University Rankings 2022年版世界10位内の超一流大学1校、100位内の一流大学を2校含む)から合格をもらったPersonal Statementを載せておきます。以下はUniversity College LondonのTranslation and Technology (Audiovisual)学科宛です。
あまり強みのないPersonal Statementですが、努力や熱意が伝わったのかなと思っています。また、構成は上で説明したものに則っています。
<導入>
なぜこの学校のこの学科に興味があり、自分に向いているか。
<本論>
字数制限にもよるけど2,3段落がおすすめ。嘘や盗作はだめですが、誇張は問題ないというポリシーで書いています。
本論1-職務経験について:本業は翻訳ではなく契約書作成ですが翻訳部分にフォーカスした情報や翻訳スキルに求められる正確性やマルチタスクについてアピール
本論2-学術知識について:大学で習った内容と大学院で習う内容が全く違うので、学位の取れる翻訳大学で1クラスだけ受けてベストスコアを取り、それについて記載。ちなみに推薦状もこの翻訳大学に書いてもらっています。
また、本やクラスで学んだ翻訳知識や言語や文化についてこのサイトにまとめていることをアピールポイントにしました。違う文化や言語や翻訳を日常的に学ぶ姿勢があるという点は翻訳家に必要だと考えたからです。
本論3-普段なにをしているか:アピールポイントが少ないので追加。翻訳本と原書を比較することが好きであることや、好きな字幕翻訳家を述べることで、自分が翻訳に対して熱意があることをアピールしています。
<結論>
本論のまとめ+学校入ったら何がたのしみか+将来どうなりたいか
正式に大学で得たような知識や関連職歴がない場合は、自分で学び経験を無理やりにでも得てアピールポイントにするのがおすすめです。この即席知識や経験だってきっと大学院で役に立つに違いありませんから^^
まとめ
みなさんが志望大学院に合格できますように。無名大学卒業だろうとGPA低かろうと関連職歴が少なかろうと諦めないでがんばってください。最悪の条件下の私ですら合格できたのだから、合格できる道は必ずあります!